環境に関するある講演会で「20〜30年後には琵琶湖の湖底が酸欠になる可能性が大きい」とお聞きしたことがありました。YJノズルが誕生する以前は、広大な水域の深部に酸素を供給する有効なシステムがなかったのです。深い底水に酸素を届ける技術はもとより、研究者もいないことを知り、この時、次元の異なる装置が必要であることを確信しました。 そして遂に理論的には大規模・大深度の水系に対応できる「ウルトラファインバブル発生装置」のアイデアを思いついたのです。ただし、実現のためには設計開発力だけではなく、高度の加工精度と品質管理能力も必要でした。2年かかって研究の見通しがたち、遂にダムサイトで産官学連携の実験を行いました。結果は60mの底層の酸素濃度が大きく上がり実験は成功しました。目視できる大きさの気泡は浮上しますが、超微細バブルは高濃度に溶存することが証明されたのです。今まで60mを超える底水に酸素を届ける方法はありませんでしたが、ウルトラファインバブル発生装置YJノズルによってこれが可能となりました。
YJシステムは、50ミクロン以下の目では見えないウルトラファインバブルを水中に放出するものです。放出されたバブルは、体積が小さいため浮力も小さく水中に長く留まり続けます。レーザー光線照射により曝気後3日目の水道水においても大量に存在する超微細気泡が確認できました。
Reference Value | |||||||||||
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ノズル型式 TYPE |
材質 Material [JIS] |
接続口径 Pipe Connection (Water) |
ノズル 最少口径 Min.Bore cm |
空気管径 Pipe Connection (Air) |
最大吸引 空気流量 Max. Capacity ℓ/min |
揚程 Total Head m |
吐出水量 Discharg ℓ/min |
ポンプ 出力 Out put kw |
ノズル 全長/mm 重量/kg |
ノズル 最少口径 Min.Bore cm |
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in | out | ||||||||||
YJ-11 | SUS304 | R-1 | R-1 | 1.1 | 8A | 30 | 11 | 80 | 0.4 | 191 2 |
0.9~1.1 |
YJ-15 | SUS304 | R-1½ | R-1½ | 1.5 | 15A | 52~60 | 14 | 165 | 0.75 | 286 4 |
1.4~1.6 |
YJ-21SQ | SUS304 | R-2 | R-2 | 2.1 | 15A | 110~120 | 14 | 330 | 1.5 | 385 7 |
2.0~2.2 |
18 | 370 | 2.2 | |||||||||
YJ-32SQ | SUS304 | R-2½ | R-2½ | 3.1 | 20A | 200~260 | 14 | 720 | 3.7 | 460 12.5 |
3.1 |
YJ-40 | SUS304 | R-3 | R-3 | 3.8 | 25A | 310~360 | 14 | 1300 | 5.5 | 605.7 20 |
3.8~4.0 |
YJ-52 | SUS304 | R-4 | R-4 | 5.2 | 40A | 680~720 | 13以上 | 2000 | 7.5 | 838 35 |
5.1~5.3 |