国際的に大きな問題となっているPM2.5。有害な化合物やその環境代謝物を含み、肺の奥まで入り込んで呼吸疾患などを引き起こす可能性もあり、早急な対策が求められています。これまで一般的には「フィルタ式除塵装置」が使用されてきましたが、一定時間ごとに高価なフィルタを交換する必要があるなど維持経費が高額になっていました。サンマーシーでは、このフィルタを使用せず、微細水粒子と多孔質不織布を利用したきわめて経済的で高精度な装置に着目。新たな環境対策のため普及に努めています。
また、近年、河川、湖沼、ダム、海域などで、水質や底質の悪化が問題となっています。しかし、広大な水域の深部に酸素を供給する有効なシステムは存在しませんでした。この問題を解決するために開発された「ウルトラファインバブル発生装置 YJノズル」は、作り出したウルトラファインバブルが水に溶け込み、水そのものを浄化・活性化させます。この画期的なシステムは各所で採用の実績があります。
世界には、水くみだけで1日の大半を費やさなければならない地域があります。その労働力として子どもたちが使われ、十分な教育を受けられないこともめずらしくありません。こうした地域で、私たちは井戸を掘り水を提供する活動を行ってきました。その上で、私たちはボランティアは一過性のものであってはならないと考えており、提供するだけではなく活動を持続させ、地域に必要なものを根付かせていくことの必要性を感じています。水のくみ上げ労働から解放された地域の人々と、今後はよりよいWin-Winの関係を築いていけるよう、カゴ編みなどの工芸品づくりをビジネスへと転化する新たな提案をしています。
カンボジアでは都市部を離れると外枠のみの簡易な構造の学校も多く、子どもたちの教育環境の整備が遅れています。そんな現状の手助けになればと、私たちは教育施設建設のプロジェクトを立ち上げ、その第一号として、柱と黒板だけしかなかった幼稚園の建設を手がけることが決まりました。
子どもたちの未来のために私たちにできるサポートをしたい。基礎的な教育で教養・知識を身につけてもらうとともに、自立した生活を築く産業振興にも目を向け、人材教育となり得る教育環境を整えていきたいと考えています。まだ立ち上がったばかりのプロジェクトですが、着実に活動を進めていきます。